デイサービスで心がけていることの一つ、それは生花を飾ることです。 花のもつチカラはすごいなと思います。見ているだけで気分が変わります。若い時分は花を見ても団子を見ても心が動くことはなかった私ですが、どうしてでしょうかね?(利用者様に比べると全然大したことはないのですが)歳を重ねるごとに見るものも感じるものも確実に変わってきました。なんていうのか、ただの繊細がタフな繊細になったような。そうした事情は私と同じなのか、デイサービスのご利用者様もお花を飾れば喜んでくださいます。
そして、皆さま花の香りを嗅ぐんです。
必ず嗅ぐんです。
なにかを確かめるように嗅いでおられます。ほのかに漂う香気を愛でるという感じではなく、それこそ花の中に鼻をうずめるようにして嗅いでおられます。臭覚は脳に直接結びつく力が強いと言われますが、おそらくその力で利用者様自身の過去の記憶を読み取ろうとされているのではないか?というのがこのところのわたしの見解です。
Comments