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  • 執筆者の写真風爺

ヒートショック予報

突然ですが、調べによりますと、入浴中に亡くなる方は年間19000人に上ると推定されています。この数字は交通事故で亡くなる方の5~6倍に相当するようです。こんなに多くの方が入浴中に亡くなられるとは驚きです。

そしてその多くは「ヒートショック」がその原因であろうと考えられています。ヒートショックというのは「急激な温度の変化で身体がダメージを受けること」とされています。その機序は、温度の変化→血管の拡張・伸縮→血圧の乱高下→心筋梗塞・脳卒中、という連鎖で身体がダメージを受けるとされています。特にこれから冬になりますのでますます注意する必要があります。

これを防ぐには、要するに脱衣場を暖かくすることです。①浴室の換気扇を止める②洗面ボウルに熱めのお湯を張る③浴槽のフタを開けてシャワーでお湯をためる④脱衣所の床にジョイントマットを敷く、等など。もちろんできるなら暖房器具で温めるのが一番です。

そしてこれも調べの中で知ったのですが、「ヒートショック予報」というものが日本気象協会から出ているようです。「STOP!ヒートショック」というサイトにこの予報についてのあらましがのっています。

統計的にはヒートショックによる死亡者数は入浴中の溺死者数として捉えられているようです。平成28年の統計による「浴槽での溺死者数」を年齢別に見てみると次の図のようになります。

これによると65歳以上の高齢者が全体のほぼ93%を締めています。グラフが高齢者にこれほど偏るその原因は色々あるでしょうが、気をつけるに越したことはありません。

また同じサイトから入浴中の事故死者数の月別統計を見て見ると次の図のようになります。


(東京都23区における入浴中の事故死者数(平成16年~平成25年の月当たりの平均数)1))

これを見るとグラフの赤い柱、12月~2月が要注意なことがわかります。

全国的に12月に入って寒くなるという予報が出ています。お互い入浴中のヒートショックには気をつけてお風呂を楽しみましょう!

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